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アトピーの権威、丹羽靭負先生の著書から、科学的にアトピーに対処するための情報を一部ご紹介します。

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オゾン層の破壊は生命絶滅の危機

宇宙船地球号とも呼ばれる私たちの惑星=地球は、生命体の生存にとってじつに都合よく作られています。もしも現在、銀河系の外の宇宙から地球を観察しにやってくる知的生命体がいるとしたら、彼らの旅はきっと驚きの連続になるでしょう。
とりわけ、その宇宙人の御一行様が驚嘆の声を上げるに違いない事実の一つに紫外線とオゾン層の関係があります。

紫外線には殺菌効果があり、皆様が冬の衣類や布団を夏、日光にさらして乾かすことでもおわかりのように、日光紫外線が、カビやばい菌の繁殖を抑えている事実はよく知られていますが、実はこれは紫外線が照射された物体の表面でシングレット・オキシジェンという活性酸素が発生して、この活性酸素が殺菌作用を果たすという過程を経ているのです。
つい先ごろの朝日新聞(平成6年3月11日付け)に、「最近、カエルがめっきり減った。米国では、種によって絶滅した。蛙はSODの力がないのです、紫外線増強による活性酸素増加に対抗できず、数が激減しているのだ」という記事が掲載されてていましたが、活性酸素は、いわばジキルとハイドであり、「過ぎたるは及ばざる如し」という類のものなのです。
それでは、活性酸素の過剰発生を防ぐにはどうすればよいでしょうか。

答えは、地球に到達する紫外線の量を適度に保つことです。そして、神様がその手段として用意したのがオゾン層なのです。
オゾン層の重要な役割は、地球上に殺菌に必要な紫外線を通過させ、それ以外の紫外線を反射してしまうことです(図1)。

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炭酸ガスやフロンガスによるオゾン層の破壊は現在マスコミでも大きな社会問題として取り上げられるようになってきましたが、政府や産業界には事の重大性に気づかない人が多いのか、その対策は全くのんびりしたものです。

このままオゾン層の破壊が続けば大量の紫外線を浴び、人々の健康は著しく損なわれ、やがて、地球上の生命は絶滅の危機にさらされます。
「地球人のやつらはオゾン層の役割を知らなかったのかな」21世紀のある日、人っ子ひとりいない地球を訪れたET(宇宙人)が寂しげにつぶやく-そんなSF的な事態を引き起こさないためにも、今、私たちは、一人ひとりが地球環境保全に向けて、できる限りの努力をしなくてはならないのです。

このような実例でもおわかりのように、地球上には紫外線照射量が異常に増加し、活性酸素が増産され、汚染度の悪化に平行して、顔、首などを中心とした露出部のアトピー性皮膚炎が増加、重症化しています。
また、前述あるいは後述する工場、自動車の排出するNOxももちろん活性酸素を大量に発生させ、これも同じく露出中心の重症アトピーを生み出す大きな原因となっています。

2007年06月20日 15:46