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アトピーがぐんぐん良くなる本

アトピーの権威、丹羽靭負先生の著書から、科学的にアトピーに対処するための情報を一部ご紹介します。

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アトピーにかかる4つの条件

私は、もちろん、ダニ、ハウスダストや食事アレルゲンなど、アトピーのアレルギー的側面の究明を否定するものではありませんが、この激増、重症化、高齢化、都市化してくるアトピー性皮膚炎を思うとき、患者個々人に特有の原因(例えばアレルゲン)の究明で解決されるものではなく、もっと万人に普遍的に共通した原因の検索を行うことがアトピー性皮膚炎解決の大切な問題だと思います。

たしかに、アトピーはや体質性のものです。
ただ、環境汚染のなかった時代にその体質だけで終わり、既述のような角質の保湿機能の低下が回復して治療していたのです。
それが、環境汚染によって過剰な活性酸素が発生し、これに対し活性酸素を取り除く体内のSODがアトピー患者は体質的に少ないために活性酸素を除去できず、これが脂と結合して過酸化脂質がどんどん作られてしまい、前述のように学童期までに回復するはずの角質の保湿機能が実際には回復するどころか、どんどん作られてくる過酸化脂質によって、角層が破壊され、保湿機能の低下がますます進行し、アトピー性皮膚炎がさらに悪化するようになってしまったのです。

そこで既存のアトピー性皮膚炎に対する考え方と、私の新しい研究による結論を併せて、アトピー体質なるものを考えてみます。
次項にa〜dと4つの条件をまとめておきましたが、アトピーの人は遺伝的に角質の保湿機能が低く乾燥肌のため、皮膚炎を起こしやすく、そこに、子供さんでは、特殊な食事に対する過敏な反応があり、皮膚炎が悪化してしまいます。
さらに、体質的にも体の中の脂が多く、かつ、環境汚染でできた活性酸素が過酸化脂質を作るための格好の条件を与えてしまいます。
そのため、過酸化脂質が増産され、過酸化脂質が皮膚炎をさらに悪化させると言うことができます。

<アトピー体質の本質>
(a)角層の保湿機能の低下(乾燥肌)
(b)(子供の何割かに存在する)食事アレルギーが皮膚炎を悪化
(c)体内の悪い脂が体質的に多い。また、必要な脂が少ない
(d)活性酸素を取り除くSODの力が弱い

アトピー性皮膚炎の特徴として、先に挙げたメジャーの変化、マイナーの変化のほとんどは、環境汚染(活性酸素、過酸化脂質)によってもたらされたものであり、人数の増加、年齢の上昇、アトピーの家族歴のない患者の増加、好発部位などで軽減することがなくなり、特に顔、首などの露出部に悪化した皮疹を持つ患者さんが多くなったなど、すべて(先述のアトピー体質に対する関与も含め)環境汚染が成せる業と言えるようです。

2007年10月21日 05:47