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アトピーがぐんぐん良くなる本

アトピーの権威、丹羽靭負先生の著書から、科学的にアトピーに対処するための情報を一部ご紹介します。

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環境汚染度と重症アトピー患者数は比例する

f_eoa060501.gif図3をご覧ください。
これは、私の病院に全国各地から入院するために来た何百人もの重症アトピー性皮膚炎患者の出身地別分布図です。
この中で、まず、全国ナンバーワンは名古屋中心の中京地区と、岡山ー広島近辺の瀬戸内沿岸石油化学コンビナート工業地域です。
これは、先ほど申しましたように、NOxを排出する石油化学工場がこの両地区に密集していることでも納得がいきます。
そのうえ、中京地区は同じくNOxを大量に含む排気ガスを排出する日本一の豊田自動車工場があります。
また、岡山ー広島にはその上、同じくNOxを排出する日本一の製鉄工場(福山の日本鋼管)があります。
続いて、重症患者が多いのは東京、大阪近辺で、これは工場のせいもあると思いますが、大半は何百台もの住民の自動車と、また、そこを通過する何千万台の自動車の排気ガス(やはりNOx)が原因と思われます。
あまり都市化していない地域でも、高速道路の近辺にすむ患者さんに時おりアトピー患者さんがいます。
その他、比較的重症患者の多い地方として、苫小牧、富士市、伊予三島市ー川之江市(以上、製紙工場のNaOHが原因と思われます)。
さらに室蘭(これは製鉄工場)、札幌、仙台(この2都市は人口増加による自動車の排気ガス)などが挙げられます。
大分県の海岸地区には大きな石油備蓄基地があります。その他、九州の患者の多い地区は工場とか人口密度で説明がつくと思います。

要するに、私が最近のアトピーの特徴として列挙した4番目、すなわち、大都市、工業都市に居住する患者の増加は、活性酸素を大量に発生する環境汚染でほとんど説明がつきます。
ただ、製紙工場にかぎり活性酸素は関与せず、そこから排泄される苛性ソーダ-正体は、苛性ソーダです。また画家やペンキ職人、シンアーを扱う仕事をする人などにアトピー性皮膚炎の症状が激しい患者さんが増えてきたことからみて、これは有機溶剤が角質の保湿機能を奪うためと考えられます。

先述したように、苛性ソーダの排泄が直接皮膚を刺激、あるいは皮膚の保湿作用を奪うこともアトピーの要因として考えられます。
皆さんが列車や自動車で伊予三島、川之江を通過するときに経験される、あの鼻をつくような“ツーン”とする異常なまでの刺激臭の正体、それが苛性ソーダです。

2007年08月16日 05:39