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アトピーがぐんぐん良くなる本

アトピーの権威、丹羽靭負先生の著書から、科学的にアトピーに対処するための情報を一部ご紹介します。

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遺伝としてのアトピーと環境問題

元来アトピー性皮膚炎、気管支ぜん息、アレルギー性鼻炎等は、遺伝形式は不明ですが、遺伝的要因が強いと考えられています。
昔は患者さんの大半は、家族に、また祖父母に、アトピー体質(アトピー性皮膚炎や気管支ぜん息、アレルギー性鼻炎)の人がいて、その遺伝的な因子をもらってアトピー性皮膚炎が発生していた患者さんが多かったのです。
これを“アトピー’(体質)の家族歴がある(陽性である)”というのです。

もちろん、今でもアトピー性皮膚炎は、遺伝的要因(例えば、皮膚角質の保湿機能低下による乾燥肌や食事アレルギー等)が原因になっている場合が多いのですが、最近は、患者数が激増したため、このアトピー体質の家族歴がない人、また、はっきりしない人がかなりの数でアトピー性皮膚炎患者の中の割合を占めるようになってきてしまいました。

これは、昔の、非常に軽い遺伝的要因の場合はアトピー性皮膚炎がほとんど発生せずに終わっていたような多くの人々にも、環境汚染(が作り出す活性酸素、過酸化脂質)が、皮膚の保湿機能を奪って乾燥肌の皮膚を発生させるようになってしまったのです。
そのため、最近のアトピー性皮膚炎患者の中には、昔と違って、家族歴でアトピー体質をはっきり持っている人の割合が少なくなっているという現象が生まれています。
前述のように、ひと昔前は、腕、下肢の屈側部にひどい症状があったのですが、最近では、全身型の患者が増え、かつ、季節に関係なく、1年中ひどい症状を示すようになっています。
さらに成人型の患者さんに、顔、首に特に悪化したひどい症状を持った人が多くみられるようになってきています。
これも、先述したように、環境汚染の排気ガスや重油をたく工場の煤煙が、露出した顔や首に直接あたるためと考えられています。

2007年09月08日 05:56