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精神的な要因もアトピーを悪化させる
既述のように、食事アレルギーでアトピーが悪化するのは、13歳未満の徒国幼児期に多く、13歳を越し成人に近づいてきますと、食事で悪化する患者は激減し、今度は精神的な原因でアトピー性皮膚炎が悪化することがかなりの数の患者さんでみられるようになります。
例えば、受験勉強をやり始めたり、気を使うような新しい会社に就職したり、仕事が大変忙しく、寝不足、過労にストレスが重なったりするとアトピー性皮膚炎が急速に悪化することが多々あります。
寝不足、過労、ストレスは万病のもとで、私の出版予定の著書「クスリで病気は治らない」(仮題)にも強調してありますが、大きな難病を根本的に治すには(クスリよりも)充分な睡眠と過労、ストレスを避けることが大切なので充分注意してください。
ただ、この精神的原因の解決や、温泉療法のみでアトピーが改善したとしても、それはごく限られた人数の患者さんで、大多数の重症患者さんは、いろいろな治療法を総合的に行う必要があります。
2007年09月28日 04:22