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アトピーがぐんぐん良くなる本

アトピーの権威、丹羽靭負先生の著書から、科学的にアトピーに対処するための情報を一部ご紹介します。

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空気のきれいなところはアトピーが軽い

私は、年数年、長野県に私のファンが大勢いますので、日程をやり繰りして健康相談に行きます。
その中に、30人あまりのアトピー患者さんがいますが、興味深いことに、全員が30年前の古いタイプのアトピー性皮膚炎であり、年齢的にも乳幼児・小児で、症状も四肢好発部を中心とする非常に軽い患者さんで、成人アトピーの数も非常に少なく、かつ大都市や工業都市でみられる私の病院へ入院を必要とするような重症のアトピー皮膚炎患者は1名もみつかりません。

もう一つ、私が環境汚染説に非常な自信をもったエピソードをご紹介しておきます。
約3年前、奈良県生駒の20歳の男性(表6の第1例)で、全身が象の皮膚のような重症患者がいました。
足摺岬にほど近い私の病院に入院させて、軟膏治療を行うと改善されますが、退院後も同じ治療をしているにもかかわらず徐々に悪化していきました。
この患者さんは重症アトピー性皮膚炎を反復するため、満足に仕事にも就けず収入もありませんでした。
気の毒に思った私はこの青年に、こう提案してみました。
「なんだったら、一度私の病院に勤務してみるか。うちへ来ると良くなるし、あなたも経済的に助かるだろうし」。
この青年は、すぐ私の病院に就職して、就職後3-6ヶ月経った頃には軟膏治療もほとんど必要なくなっていました。

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もう一例(表6の第2例)、名古屋の20代の娘さんでした。
これも私の病院に入院すると良くなり、退院すると首から顔面にかけて糜爛、湿潤したひどい症状を反復していました。
この娘さん、ある時名古屋に帰っていて、私と名古屋で会った時に、非常に皮膚炎が改善されていたことがあったのです。
塗っている軟膏など全然変えていません。
その娘さんにどいう変化があったのかといろいろ問診してみますと、彼女が数日前まで2週間ほど沖縄の友人の家に行っていたことを突き止めたのでした。

以上の事柄から、私は、アトピーの重症化は絶対に環境汚染が主な原因であるという確信を持ったのです。
さらに、先に挙げてきた科学的な検査結果からも、環境汚染説を口を酸っぱく唱えるようになったのです。

現在、私の病院は成長期にありまして、従業員数がどんどん増えて来ています。
その中に、なんと10名の元重症アトピー患者(入院すると改善し、退院すると徐々に悪化を反復)がいます。
表6にまとめて表示してありますように、全員が生駒の青年のように入院後3ヶ月以内にほとんど治療の必要がなくなっています。

2007年08月28日 14:58