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2007年04月24日
アトピーが改善し私の病院に就職
【症例22】 22歳・男性・名古屋市
◎既往歴
生後2ヶ月より乾燥した皮疹が顔面、耳、両肘、両膝屈側部より発生。
学童期までにぜん息も合併し、皮疹は徐々に悪化してきましたが、ステロイドを含む外用で一進一退を続けていました。
小学校時代までは陰部、臀部の皮疹が悪化し、中学時代にはステロイドの外用が効果を発揮し経過良好でした。
高校3年の時、急激に全身に皮疹が悪化し、大学病院に1ヶ月入院、高濃度ステロイドの治療を受けました。
その悪化した状態で皮疹が一進一退し、大学3年でステロイドを中止し、皮疹は一層悪化しました。
翌年当院に入院したのです。
◎来院時所見
写真のように顔面には赤味の強い紅斑と亀裂のある糜爛面もみられ、躯幹(胴体)は乾燥肥厚した紅斑が瀰漫性に存在し、四肢、足首に非常に厚い乾燥苔癬化した皮疹が認められました。
◎治療経過
SOD様作用食品とルイボスTXを内服させ、やや濃度の濃いステロイド、SOD作用エキス含有軟膏に、顔面はズノール、顔面以外はグリテールパスターを重ねて塗りました。
写真のように顔面、躯幹の皮疹は3、4日でほぼ消えてなくなり、四肢の肥厚苔癬化した皮疹も10日目にほぼ改善され退院しました。
退院後低濃度ステロイドとSOD作用物質含有軟膏を持続使用していましたが、1ヶ月後徐々に再燃し、特に顔面露出部の皮疹が悪化、3ヶ月後再入院しました。
本患者は、入院好転、退院再燃を繰り返すため、転地の目的で土佐清水病院に就職し、6ヶ月後にはほぼ軟膏治療の必要がなくなりました。
2007年04月12日
かゆみの激しいアトピーが改善
【症例21】 34歳・女性・岡山市
◎既往歴
生後2ヶ月より、躯幹(胴体)、両肘、両膝屈側部よりかゆみのある乾燥した皮疹が発生し、徐々に悪化拡大してきましたが、小学校2年の時、はしかにかかり、アトピー性皮膚炎は改善されてきました。
小学校6年より皮疹が再燃し、ステロイド外用などを行い、20歳を過ぎると再びアトピー性皮膚炎は軽減していきました。
30歳の時、ハードな仕事とストレスが続きアトピー性皮膚炎は急激に悪化、顔面を含む全身にかゆみの激しい皮疹が拡大し、ステロイド外用に抵抗、当院に来院してきました。
◎来院時所見
写真のように顔面全域に乾燥肥厚した紅斑が瀰漫性にみられ、一部に結が、落屑糜爛面もみられました。
また顔面以外は肥厚苔癬化した紅斑が両下肢、手足も含め全身にみられました。
◎治療経過
SOD様作用食品とルイボスTXを内服させ、市販の2分の1〜3分の1の濃度のやや濃いステロイド、SOD作用エキス含有軟膏に,、顔面はアズノール、顔面以外はグリテールパスターを重ねて塗る。
写真のように1週間後には、首、顔面の皮疹はほぼ消えてなくなり、躯幹(胴体)の皮疹も10日目にほぼ消失し、四肢、手足の肥厚苔癬化した皮疹は若干抵抗しながら軽減し、入院20日後には、写真のようにほぼ改善され退院しました。
2007年04月01日
全身ボロボロのアトピーが消えた
【症例20】 15歳・男性・三重県松阪市
◎既往歴
満1歳ころから両手首にかゆみのある乾燥した皮疹が発生。
かくことで次第に悪化し、満2歳半で某大学病院に入院。以後高濃度ステロイドを継続使用し、小学校〜高校時代には高濃度ステロイドに抵抗し、皮疹は全身に及び、入・退院を繰り返しました。
一時は激しいかゆみのため、大学病院でステロイドの内服剤も投与されていたほどです。
さらに中学1年生の時は白内障も合併しました。
◎来院時所見
顔面は紅斑、丘疹に結が、糜爛湿潤面を伴い、2次感染もみられ、躯幹(胴体)は落屑を伴う紅斑が瀰漫性に認められ、四肢、足首は苔癬化の激しい皮疹と硬結の非常に深い結節性痒疹が多数みられました。
◎治療経過
抗生物質を短期間(5日間)併用させ、SOD様作用食品、ルイボスを内服させ、市販の2分の1〜3分の1のやや濃度の濃いステロイド、SOD作用エキス含有軟膏に、顔面はズノール、顔面以外はグリテールパスターを重ねて塗る。
4、5日目に顔、四肢以外の皮疹はほぼ消えてなくなり、ほぼ1週間で顔面の結が、瀰漫湿潤が消失。
四肢、足首の苔癬化した皮疹と深い結節性痒疹は徐々に軽減してきたが、かなり治療に抵抗し、約2週間後、苔癬化した紅斑はほぼ消失しましたが、結節性痒疹は軽減したものの持続し、入院3週間後に足首に若干のかゆみを残したまま退院しました。
退院後も(四肢)足首に入院中の軟膏重層療法を継続し、最燃、悪化を防いでいます。